エレガント・オーダー
冬のための場所をつくる
コート、ショール、傘、靴のために、雨の日にも備えた、エレガントな玄関。
十一月は、帰宅のかたちが変わります。濡れた傘、湿ったコート、泥のついた靴で玄関を入ります。両手に荷物を持ち、ポケットの鍵を探しているうちに、玄関は数分で散らかってしまいます。けれど、ちょっとした整頓が、帰宅を慌ただしさから、穏やかな迎え入れへと変えてくれます。
今月は玄関を冬に備えます。夏に使ったものを片づけ、冬に本当に必要なもののために場所をあけます。目指すのは収納を増やすことではなく、すべてに居場所があり、きれいに保て、お客さまを美しく迎える入口です。
まず空にして、それから整える

玄関のものをいったんすべて外に出します。ハンガーにかかったコート、シューズボックスの靴、引き出しの鍵、請求書、手袋。それから三つのグループに分けます。
– この冬、毎日使うもの:玄関に残します。
– 季節外れのもの、たまにしか使わないもの:寝室のクローゼットや収納ボックスへ移します。
– もう使わないもの:寄付する、直す、または手放します。
サンダル、薄手のトレンチコート、かごバッグ、ビーチタオルは玄関に置かないでください。冬の玄関には、冬のものだけを置きましょう。
ひとりにつきハンガー二つ

ハンガーがいっぱいになると、どんなに広い玄関でも散らかって見えます。簡単なルールが助けになります。家に住むひとりにつき、ハンガーは二つ。ひとつは日常のコートやジャケット用、もうひとつはショールかバッグ用です。
お客さま用に、ハンガーを一つか二つ空けておきましょう。玄関を入った人がコートをかける場所を見つけられることは、ホストの心遣いを示す小さな細部です。
木製や真鍮のハンガーは、壁にかけても上品です。濡れたコートを、そのままクローゼットに閉じ込めないでください。まず、風の通る、むき出しのハンガーで乾かしましょう。
雨の日のためのステーション

ドアのすぐ脇に、小さな「濡れてもよい場所」をつくります。
– 傘立て:底に水を受ける受け皿がある、安定したものを選びます。陶器、金属、かご編み風の傘立ては、玄関のインテリアの一部になります。
– 水受けトレイ:濡れた靴には、縁のあるトレイか、小石を敷いた浅い器を使います。水が床やラグに届きません。
– ドアマット:外にひとつ、中にひとつ、二枚のマットで泥の大部分を入口で食い止めます。内側のマットは、織りがしっかりした洗えるものにしましょう。
– 小さなタオル:傘やバッグ、ペットの足を拭くために、かごにたたんだタオルを置いておきます。
靴の整え方

玄関には、今週履く靴だけを置きましょう。ひとりにつき二、三足で、たいていは十分です。ブーツや特別な日の靴は、箱に入れるか、シューズボックスの上の段へ移します。
シューズボックスに扉がある場合は、通気口が開いているか確認しましょう。湿った靴は、乾かないうちに閉じた収納に入れないでください。まず、開いた棚かトレイで待たせます。乾きを早めるには、中に新聞紙を入れてもよいでしょう。靴をラジエーターの上で乾かさないことが、革を守ります。
ショール、手袋、帽子

小さな小物は、玄関でいちばん散らかりやすいものです。ひとりにひとつ、かごかふた付きの箱をあてましょう。ふたやかごの取っ手に小さな革のタグをつけると、誰のものがどこにあるか分かります。
ショールは丸めてしまうとしわを防ぎ、かごの中でどれがどれか見分けやすくなります。ウールやカシミヤのショールは、夏と同じく冬も、シダーやラベンダーのサシェのそばにしまいましょう。
鍵、バッグ、小さなもの
ドアの脇のコンソールか壁の棚を、帰ってきたとき手のものを置く場所にしましょう。
– 鍵のための小さな器か、壁かけフック。
– 届いた郵便や請求書のための、トレイをひとつ。毎週空にします。
– バッグのための、コンソールの下のスペースか、丈夫なフック。
コンソールの上に鏡、小さな花瓶、ランプを加えると、玄関はただの通り道ではなく、家への心地よい出迎えになります。
光と香り
十一月の夕方は早く暗くなります。玄関に、天井の照明に加えて、温かみのある色の小さなテーブルランプか壁のブラケットライトを灯しておくと、帰宅がやわらぎます。
濡れたコートや靴は、玄関に湿ったにおいを残すことがあります。ドアと窓を短時間開けて換気し、収納の中にはシダーのブロックや乾燥ラベンダーのサシェを入れましょう。
小さな玄関のために

玄関が狭ければ、上の空間を使いましょう。ドアの裏にかけるフック、壁に取りつける薄型のシューズキャビネット、ベンチとシューズラックを兼ねた家具が、場所を生み出します。鏡は、狭い入口を広く見せてくれます。
20分でできる冬の玄関
– 5分:玄関のものをすべて出して、三つのグループに分けます。
– 5分:夏のものを片づけます。
– 5分:ハンガー、靴、かごを置き直します。
– 5分:傘立て、水受けトレイ、ドアマットをドアのそばにセットします。
エレガント・オーダーノート
よい玄関とは、家に入るとき、肩の荷を下ろせる場所です。コートをかけるハンガー、傘が待つ一角、鍵を置く小さな器……。冬のいちばん雨の降る夕べにも、穏やかな足取りで家に入れること。それは、この小さな整頓から始まります。
